高校で中国語を学ぶ・教える。その調査・研究、教員研修、「学習者支援プログラム」の実施を通じて「高校中国語教育」の充実、発展をめざしています。
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2014/06/15

2014年度高等学校中国語教育全国大会が成功裏に閉会しました。

| by HP担当理事1
  2014年度の高等学校中国語教育全国大会は、6月14~15日、札幌市内の北海商科大学において70名ほどの参加者を得、盛会のうちに閉幕しました。
 
 
 大会の模様は、6月20日付け北海道通信で取り上げられました。(記事はこちら.pdf)
                                                                                                    

  14日は札幌市立大通高等学校の中国からの渡日生による中国太鼓・獅子舞のオープニングアトラクションで開幕しました。
  開会式では、本研究会の代表理事である松山美彦先生(北海道登別明日中等教育学校)が会長である 鈴木 悟 校長(宮城県古川高等学校長)の祝辞(祝辞はこちらpdf)を代読し、大会趣旨を説明しました。また、会場を提供して頂いた北海商科大学から大学院研究科長西川博史先生、中華人民共和国駐札幌総領事館教育領事李祷様、公益財団法人国際文化フォーラム常務理事内藤裕之様から、それぞれ熱のこもったご挨拶をいただきました。

大会テーマ「学習者を中心にした教えと学び―「使える」につなげる中国語教育―」のメインとなる天理大学国際学部教授中川裕三先生によるご講演「やる気を出させる中国語教育―動機付けから世界大会まで」は、近年「漢語橋」世界大学生中国語コンテストで上位入賞の学生を輩出している中川先生がどのように動機付けを果たし、発音・文法・リスニングの基礎教育を行い、どのように様々なスピコンに入賞できる学生への指導をしているか、その手の内の一端をご披露いただきました。
動機付けを決めるクールなビデオ、スマホのアプリを活用、上級生によるトレーナー制度、学生への指導はスカイプを介して家族の寝静まった深夜に行っている真相など大変興味深いお話でした。当然ながら工夫と努力がなければ得られないことを実感させるものでした。

その後、実践報告として「遠隔交流を活用したブレンド型授業の取り組みと質的評価」と題して元北海道札幌国際情報高等学校で中国語を教え、現在は北海道大学大学院国際広報メディア観光学院博士課程で中国語教授法の研究をされている杉江聡子先生からご発表をいただきました。
先生は2011年度の1年目はビデオメッセージやBBSを利用した交流を目標とし、一般教室での語彙・文法学習とCALL教室でのウェブ上でピンイン入力による中国語を書き込みを中心とした授業とをミックスした実践、翌年度2年目はスカイプなどのテレビ電話で口頭でインタラクションを行うことを目標に、更に口頭会話の練習をさせる音声・ビデオコンテンツを作成してeラーニングもできるように、年10回程度、放課後に自己紹介・高校の学校行事等の紹介を中心とした交流活動をされたそうです。発表はその実践報告と日中双方の学生による自己評価の分析でした。
懸命な生徒の表情、そして楽しそうな表情を見ることが教師の幸せだと発表を締めくくられた杉江先生は、生徒が学習するためのコンテンツを作り、交流活動をコーディネートし、生徒中心の学びを見事に実現されておられ、大変すばらしく感じました。

その後総会が開かれ、2013年度の事業報告・決算報告、2014年度の事業計画と予算案が承認されたあと、高校生中国語発表会全国大会(仮称)開催に向けて、その現状と今年度の取り組みが熱心に話し合われました。
今年度は暗誦の課題文を全国共通とすること、暗誦・弁論の発表をDVDとICレコーダで録音録画し、まずはDVD審査での全国大会を実施するための条件を整えられるかを検証することになりました。
役員が改選され、会長として宮城県古川高等学校校長・鈴木悟先生が、副代表理事には同校の山崎が、理事として神奈川県立神奈川総合高等学校・中村條二先生、立命館宇治中学高等学校・由川美音先生、長崎県立佐世保東翔高等学校・深谷秀光先生が、会計監査として岐阜市立岐阜商業高等学校・杉山明宏先生が就任することが承認されました。

懇親会は同大学の地下1F自由学習コーナーにおいて、おいしいお寿司他の肴に北海道限定のビールで咽を潤し、参加者同士の語らいは尽きませんでした。

15日は朝から分科会が開かれました。7名の先生が3つの会場において実践報告をされ、熱心な質疑応答が交わされました。地元北海道からは元上海日本人学校高等部の塩野 義先生、札幌聖心女子高等学校の栃原充子先生、札幌市立札幌大通高等学校の佐藤千恵子先生、北海道札幌東商業高等学校の井上裕子先生、さらに石垣島の沖縄県八重山商工高等学校からも石垣麗子先生、大阪府立門真なみはや高等学校から柳 素子先生、桐朋女子高等学校の若森幸子先生が発表され、多くの先生方が耳を傾けました。

閉会式では主管の北海道支部理事井上裕子先生からまとめの挨拶があり、会場北海商科大学商学部教授の蘇 林先生からご挨拶、最後に来年度主管中四国支部へのお道具箱の引き継ぎがありました。来年度は関西高校水口一久先生を中心に岡山で開催の予定です。

来年度は岡山でお会いしましょう。
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