高校中国語研究会とは

 
高中研メインページより引用抜粋)

 中国語教育実施校が全国で十数校しか確認されていなかった82年に高校中国語教員の有志約20名が岡山に集まり設立したのが、全国高等学校中国語教育研究会(2002年に高等学校中国語教育研究会に名称変更)です。この間、会員は増え続け、2009年度末には約200名となっています。会員の大半は高校の中国語教員です。
 
研究会は、会員間の交流、親睦を図りながら、調査・研究、教員研修や学習者奨励プログラムの実施を通して高校中国語教育の充実・発展をめざしています。また、他団体との連携も視野に入れながら、活動の幅を少しずつ広げています。会の活動には、年1回の研究大会など全国レベルの事業と、高校生中国語発表会など支部単位で実施するものがあります。 04年度に新しく発足した沖縄支部を加えて、8つの支部(北海道、関東、北陸、東海、関西、中国・四国、九州、沖縄)が活動しています。

会報の発行・ウェブサイト運営

1988年から毎年1回発行している「会報」と02年度に創刊したニューズレター(04年休刊)に、活動報告や会員の研究成果を掲載し、会員間の連帯感の醸成を図ってきた。07年度には研究会のウェブサイトをオープンし、随時関連情報を提供できるように努めている。

教材研究

1987年に高校生向けの教科書『高校中国語』を発行した。94年に『改訂版高校中国語』を、2007年3月には『改訂新版高校中国語』を㈱白帝社より出版した。また、これに続くテキストとして、関西支部が編著者となり2010年3月に『高校中国語2』を同じく㈱白帝社より出版した。

ガイドラインの作成

1985年より研究会の有志がガイドライン作成に取り組み、99年6月に『高校中国語教育のめやす』を発行、全国の中国語教育実施校および関係者に配布した。その後、2007年に国際文化フォーラムが『高等学校の中国語と韓国朝鮮語 学習のめやす(試行版)』を発行。研究会として「学習のめやす」プロジェクトに協力している。

教員の研修

現職教員の中国語教員免許取得のための集中講座の開設を大学に働きかけ、2001年度から大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)と神田外語大学で講座が開設された。02年度には、中国国家漢弁(Hanban)、国際文化フォーラムの協力を得て、中国黒龍江省ハルビン市で「高等学校中国語教師研修会」を実施した。 05年度より国際文化フォーラムが国内の大学等と共催で実施している高校の中国語教員を対象とした研修にも協力している。これまで、中国国家留学生管理委員会が主催する海外漢語教師研修プログラムに、研究会より2-3名の会員を推薦するなど、研修機会の創出に努めてきた。

生徒の中国派遣

2004年度に (財)日本青少年研究所と共催で、全国選抜高校生中国研修を実施し、研究会の各支部の代表7名と引率教師1名、青少年研究所が推薦する生徒2名と引率教師1名が7泊8日の日程で北京と西安を訪れ、日本語作文コンクール入賞者をはじめ、日本語を学んでいる中国の高校生たちと交流した。

[支部単位]

学習発表会の開催

1989年にテープ審査による高校生対象の朗読暗唱大会を開始した。参加者が増加し、全国レベルでの審査が難しくなったことから、97年に支部主催の中国語発表大会に移行した。現在8支部すべてで年に1度、高校生のための中国語学習発表会を開催している。

研究会・教師研修会の開催

地域ネットワーク構築のため、それぞれの支部の状況にあわせ支部単位の研究会や教師研修会を実施している。