
2023年度 東海支部活動報告
今年度は11月18日に東海地区高校生中国語発表会を、愛知大学の協力を得て車道校舎で実施しました。新型コロナの影響が収まり、久しぶりに、応援等の人数制限はせず、大会を開催することができました。
今年度、東海支部では朗読、暗唱、弁論、特別の4部門で参加者を募集しました。特別部門は今年度が初めての試みです。中国語を母語とする親がいたり、今までに中国語に触れる環境があったり、発表会に「参加する条件を満たすことができない」生徒を対象とした部門です。特別部門は審査の対象とはなりませんが、日本人の生徒と一緒に学習しているそのような生徒に、「活躍の場を作りたい」、日本人の生徒がその発表を聞き、「刺激を受け、更に中国や中国語に興味をもってほしい」という狙いがあります。
今回の発表は、愛知、岐阜の2県から朗読部門12名、暗唱部門2名、特別部門3 名、計17名の参加者があり、日頃の中国語学習の成果を披露しました。
発表会のあと審査員の先生から講評をいただきました。「みなさんの努力した姿勢が目に見え、上手に発表できていたので審査に悩みました。朗読部門では、文章の面白みを理解し発音に気をつけ、伝えることができていました。暗誦部門の結果は、暗誦できたか、一部忘れてできなかっただけの違いで、両者とも発音がきれいで、素晴らしい発表でした。特別部門の発表は内容に深みがあり、中国人顔負けの文章でした。」また、「課題文に出てくるzh,ch,ch,rのそり下音に注意しました。とくに「热情」「让」などにあるrの発音、「日本人」にも含まれるこの発音がしっかりできているかどうかは大切です。」
そして、「交流会のクイズも良く、出題された「凯啼猫」(ハローキティ)が面白かったです。最近の大学の留学生は「蜡笔小新」など日本のアニメを知っている生徒も多いです。ぜひ日本のキャラクターやアニメを共通の話題として中国語を学び、交流しみてください」と、お話をされました。
今年も発表会のあとに、親睦・交流会としてクイズ大会を行い、楽しい時間を過ごすことができました。
中国語学習交流会は、今年度もコロナ禍により実施できませんでした。また、教員の研修会も行うことができませんでした。来年度はできる範囲で、交流会や研修会等実施していきたいと思います。
第23回 東海地区高校生中国語発表会
1.目的
(1)東海地区(愛知、岐阜、三重、静岡の4県)の 高等学校における中国語学習の振興
(2)東海地区で中国語を学習している生徒間の交流
2.主催
高等学校中国語教育研究会東海支部
3.後援
中華人民共和国駐名古屋総領事館・公益財団法人国際文化フォーラム・愛知県教育委員会
4.協賛
愛知大学・愛知大学孔子学院・アサヒビール株式会社
5.日程
令和5年11月18日(土)
6.場所
愛知大学車道校舎 K801教室 (地下鉄桜通線車道駅下車徒歩1分)
名古屋市東区筒井町2-10-31
7.参加資格
(1)東海地区の高等学校の在籍者で、 高校で中国語科目を履修しているか、クラブ活動等で中国語を学ぶ生徒。
(2)中国語を母語とする国や地域に9ヶ月以上在住した経験がない生徒。
(3)日常的に中国語を用いた経験のない生徒。
(4)中国語を母語とする同居家族がいない、また、いたことがない生徒。
(5)朗読部門・暗誦部門は5単位以下の履修者であること。(履修中のものも含む)
クラブ活動等で中国語を学ぶ生徒は、5単位以下の履修者とみなす。
*前年度朗読部門で入賞された方は、是非暗誦部門に挑戦してください。
(6)弁論部門は、単位数の制限なし。(5単位以下の履修者でも可)
(7)特別部門は、上記の(2)~(4)の条件が満たせなくて、他部門に参加できないもの。
8.発表
朗読部門:課題文「大肥鸡和搭飞机」
暗誦部門:課題文「地球爷爷的手」
弁論部門:自作の未発表の文章を中国語(普通話)で暗誦。3分以内。
特別部門:自作の未発表の文章を中国語(普通話)で暗誦。3分以内。
9.参加人数
1校につき朗読・暗誦・弁論部門は各3名まで。
特別部門は2名まで。 1人につき1部門の参加に限る。
10.入賞者
朗読部門 | 最優秀賞 | 愛知工業大学名電高等学校 | 2年女子 |
優秀賞 | 桜丘高等学校 | 2年女子 | |
優秀賞 | 名古屋国際高校 | 1年女子 | |
奨励賞 | 桜丘高等学校 | 2年男子 | |
奨励賞 | 桜丘高等学校 | 2年女子 | |
奨励賞 | 岐阜市立岐阜商業高等学校 | 2年女子 | |
暗誦部門 | 最優秀賞 | 愛知工業大学名電高等学校 | 2年女子 |
優秀賞 | 桜丘高等学校 | 1年女子 |
<大会参加者数の推移>
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
朗読部門 | 12人 | 8人 | 7人 | 12人 |
暗唱部門 | 8人 | 7人 | 3人 | 2人 |
弁論部門 | 2人 | 2人 | 0人 | 0人 |
特別部門 | 3人 |